公務員試験の集団討論の対策【流れ・採点項目・注意点・テーマ】

 

 

こんにちは、元特別区職員のあやんぼです。

 

私も3年前、市役所の集団討論を経験し、合格を頂いたこと経験がありますので、その経験をもとにお話をしていきたいと思います。

 

公務員試験の2次試験で課されることが多い集団討論(グループディスカッション)ですが、具体的にどんなことをするのか、どんなところが評価の対象になるのか気になりますよね。また、どのように対策をしたらいいかわからないので、不安なことか思います。

 

そこで今回は、以下の目次の内容について説明をしていきたいと思います。

 

公務員試験の集団討論とは

受験者5人~10人ぐらいをグループとし、1つのテーマを与えられるので、それについて討論を行います。

 

面接官は、その討論の中での行動や発言などを観察して、それぞれの受験者の社会性などのさまざまな能力を総合的に判断します。

 

では、なぜ集団討論を行うと思いますか。個別面接だけでもいいのではと思いませんか。

 

答えは、集団討論は実際の職場の会議のシミュレーションになり、その人を採用したら職場でどのように行動をし、どのように貢献できるかを推測できるからです。

 

つまり、面接官に「この子を採用したら、こんな風に活躍してくれるかもしれない」とイメージさせてあげることが、集団討論攻略のポイントになるということです。

 

集団討論の流れ

 

以下のような流れで集団討論は行われます。

(1)面接官からテーマの説明があります。

(2)5分~10分、テーマについて考える時間が与えられます。

(3)1人ずつ意見を発表してから討論開始です。

 

(1)面接官からテーマの説明があります。

口頭でテーマを伝えられることもありますし、文書で伝えられることもあります。ちなみに、私が受験した市役所は文書でテーマを伝えられました。

 

(2)5分~10分、テーマについて考える時間が与えられます。

意見の発表に備えて、考えをまとめておきます。

 

(3)1人ずつ意見を発表してから討論開始です。

1人ずつ出題されたテーマの課題について意見を発表します。だいたい意見表明の時間は、1人数分と制限されることが多いです。

 

意見の表明の仕方ですが、まず出題されたテーマについての原因・背景を述べ、次に自分で考えた解決策を話せば大丈夫です。

集団討論の採点項目

長野県発表しているものです。

項目 視点
社会性 個人の枠にとらわれず、広く社会全般に目が向けられているか 世間一般に通じる意見か 自分を見失わずに集団の中に入っていけるか
協調性 他者と協調して問題を解決しようとしているか 仲間と協調する姿勢があるか 対立した意見などを調整する努力をしたか
独創性 他者のマネではなく独自の発想をしているか 他者には見られないユニークさがあるか 自分自身の意見を持っているか
積極性 自ら進んで能動的に集団に対して働きかけているか 参加意識が高いか 積極的に発言したか
指導性 グループを統率し、討論の目的を明確にして結論に向かわせているか 議論の進行に寄与したか 集団を引っ張る力 判断力
論理性 明確で論理の取った思考ができているか テーマに則した論点を提供しているか 他者を理解できるか 説得力

 

これをみてどう思いましたか。

 

こんなのすべて網羅できるわけないよ~

当たり前だよ~
これらすべての能力を網羅する必要はありません。
あくまでこれは、受験生を多面的に見ているというだけです。
つまり、「この受験生は、ここはそんなにだけど、この点が優れているな」というようにいろいろな能力を見てくれているということです。
なので、ここであげたすべての項目を受験生が網羅していなくても大丈夫です。

役割を決める必要はない

役割を決めることを指示されている場合は別ですが、それ以外は無理に役割を決める必要はありません。

 

例えば、積極性をアピールするために「討論をスムーズに進めたいので、役割を決めましょう。どなたか司会をやっていただける人はいませんか?いないようなので、私が司会を務めさせていただきます。」など言い出す受験生がいたとしたら、面接官は「お決まりのパターンか~。早く討論を進めてほしいな~」と思うことでしょう。

 

そもそも区役所で働いていたとき、大規模な会議などは別ですが、実際、普段の会議で役割を決めたことなんてありません。私が配属されていた部署での話ですが、司会は順番にやりますし、タイムキーパーや書記なんていませんでした。

 

なので、指示をされていなければ無理に役割を決める必要はありません。

 

私が3年前に受験した市役所の集団討論でも、特に役割を決めることはしませんでした。司会が得意な人がなんとなく司会を担当し、メモは各自で取り、時間はそれぞれが気にしていました。

 

ただ、受験生のだれかしらが「役割を決めましょう」と発言したら、おとなしくそれに従いましょう。ここでもし、「役割なんて決める必要がないので話をすすめましょう」なんて発言したらあなたの評価がだだ下がりです。

 

また、もしも役割を決めるように指示をされた場合に、役割につかないと減点されてしまうのではないかと不安に感じてしまう人もいるかと思います。

 

そんなことはありません。集団討論にしっかりと参加することができれば何の問題もありません。

 

ここまで、役割を決める必要はないとお話してきましたが、討論の段取りは確認しておきましょう。

 

段取りとは、どのような順番で話すか、試験終了の何分前にまとめに入るかなどです。

 

誰も段取りをつけようとしない場合には、これだけはあなたが積極的に段取りをつけましょう。

集団討論で注意すべきこと

集団討論で注意すべきことを整理してみました。

 

(1)姿勢を崩さないようにしましょう。

これは集団討論に限った話ではありません。しかし、集団討論をしていく中で、最初の緊張感がほぐれて普段のクセが出てしまうことがあります。例えば、猫背になったり、上半身がふらふら揺れていたり、足がだらしなくなったりです。

 

このようにならないように、集団討論中は常に姿勢を崩さないことを頭のなかにイメージしておきましょう。

 

(2)メモばかりとらないようにしましょう

ずっとメモばかりをとっていたら討論には参加できません。あくまでメモは討論に活かすためにするものです。メモをしただけでは何の得点にもなりません。

 

(3)慣れていないのに、役割を担わないにしましょう。

司会等は、うまくまとめることができれば高得点。失敗したら大幅減点。諸刃の剣なんです。

集団討論では、最低限の発言をして、あとはニコニコと笑顔で相槌を打っていれば受かります。

「それだと、ほぼ加点されないじゃん」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

周りの受験生は下手に動いて、減点をくらい、勝手に消えていくので大丈夫です。

これが、私が受験してわかった集団討論の極意です。

 

集団討論の出題テーマ

以下のようなテーマが出題されています。

大学生がより良い大学生活を送るために事務職員ができること(平成30年:埼玉大学)

今後、18歳以下人口の減少は加速するが、大学はどのようにあるべきか(平成30年:東京大学)

高齢ドライバーによる交通事故の防止対策として、効果的と思われる施策に優先順位をつけて、3つ挙げなさい。(平成30年:千葉県庁)

暮らしの満足度上げるために必要なことは何か、グループで3点あげ、優先順位を付けたうえで、その理由について説明しなさい。(平成30年:神奈川県庁)

電車の全席に優先席を導入すべきか。(平成30年:中央区)

文京区には既に新人研修が数多くあるが、今後一泊二日での新人研修をおこなうとしたらどのような計画を立てるか。(平成30年:文京区)

豊島区のイメージアップをはかるための取り組みを考えてください。(平成30年:豊島区)

市が管理している公園において、産業廃棄物の不法投棄が何度も繰り返されることを受けて、市は公園に防犯カメラを設置した。すると公園をよく利用する市民から「監視されているみたいだ。撤去してほしい。」と意見があった。公園に防犯カメラを設置することの是非について、賛成・反対のそれぞれの立場から論じなさい。(平成30年:大阪市)

国立大学法人は、事務職員として大学をどのようにしたら発展させることができるかという視点で問題が出題されているので対策はしやすそうです。
ただ、中央区のような「電車の全席に優先席を導入すべきか。」みたいな問題は対策のしようがないので、思ったことをそのまま話すしかありません。他の受験生も前もって対策をすることはできないので条件は同じです。

集団討論でいい評価をされるポイント

  • 人の話をよく聞きましょう。うなずいて話を聞いていることをアピールします。

 

  • 自分と同じ考えの人と反対の考えの人の意見をメモしておきましょう。(メモは回収されることが多いので、話を聞いていることを小さくアピールできます。)

 

  • いいタイミングで発言しましょう。いいタイミングとはいつなのか。それは、誰も発言していないときです。誰かが意見を述べているとき以外なら問題はありません。私の場合は手をあげてから発言し、他の受験生とタイミングが被らないようにしていました。

 

  • 発言をするときは、大きな声でしましょう。面接官にも聞こえるぐらいで大丈夫です。ただし、あまり不自然にならないように気を付けましょう。

 

  • 目線を他の受験生とあわせましょう。特に自分が話をしているときは、他の受験生みんなの目を見て話をしましょう。

 

  • 反対意見を出すときは、理由を明確に言いましょう。そして、それに対抗する意見をだしましょう。ただ、反対するだけでは、ただの嫌な人で終わってしまいます。

集団討論を受けた感想

繰り返しになりますが、私は3年前に市役所の集団討論を受験しました。そして、合格をいただきました。

 

そこで、私の集団討論の内容について振り返りをしたいと思います。

 

まず、集団討論で発言した回数は、3回ぐらいでした。

 

試験がおわった直後は「完全に落ちたな。」と落胆していましたが、結果は驚くことに合格でした。

 

つまり、最低限の回数の発言をしたら大丈夫という事です。

 

では、どうして合格したのか自分なりに考えてみました。

 

集団討論の試験中に、これだけは徹底的にやり抜いたと言えることがあります。

 

それは、「うなずくこと」と「笑顔で話す」の2点です。

 

 

集団討論は、個別面接の前段階でやることが多いですよね。私は、集団討論は個別面接に行く前の足切りみたいなものと考えています。

 

でしゃばったりせずに、笑顔を貫き通し、3回程度発言をすれば最低ラインはクリアです。

 

あとは、先ほど説明した「集団討論の注意点」を守れば大丈夫でしょう。

 

ただし、3回の発言が、的を射ない意味不明なものばかりだったらダメですよ!たった、3回の発言にすべてを注ぎましょう!

まとめ

集団討論に限らずですが、「笑顔」はとても重要です。

 

面接官は、「この子と一緒に働きたいか」という視点で、受験生のことを見ています。

 

笑顔が見られると、なんとなくいい印象を受けてしまいますし、一緒に働けたら楽しそうかもしれないとすら思えてしまいます。

 

集団討論の際は、笑顔をわすれないようにしましょう。

 

笑顔がみなさんを救ってくれることがあるかもしれませんよ!

 

今回は以上です。

 

それではさようなら!

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