【35年分】国税専門官で過去に出題された会計学の記述問題まとめ

こんにちは、あやんぼです。

国税専門官の試験で、過去に出題された会計学の記述問題をすべて知りたい方はいませんか。

当記事では、昭和61年に出題された記述問題から、令和2年に出題された記述問題まで、あわせて35年分の問題を掲載しています。

当記事を読むことで、過去に出題された国税専門官の会計学の記述問題をほぼすべて把握することができます。今年の会計学の出題予想にも役立ててください。

国税専門官で過去に出題された会計学の記述問題まとめ

令和2年

引当金について、次の問いに答えなさい。

(1)引当金の意義について説明しなさい。

(2)引当金の計上要件について説明しなさい。

(3)評価性引当金と負債性引当金について、それぞれ具体例を挙げて説明しなさい。

令和元年
会計公準として一般的に考えられているものを三つ、それぞれについて説明しなさい。
平成30年

固定資産に関する次の問いに答えなさい。

(1)有形固定資産及び無形固定資産の意義について、それぞれ具体例を三つ挙げながら説明しなさい。

(2)有形固定資産に関して行われる支出には、資本的支出及び収益的支出がある。それぞれの支出について「有形固定資産の取得原価」という語句を用いて説明しなさい。

(3)有形固定資産の減価償却の意義に触れつつ、定額法及び生産高比例法について、それぞれの計算方法特徴を説明しなさい。なお残存価格はゼロとする。

平成29年

繰延資産に関する次の問いに答えなさい。

(1)繰延資産について、その意義を説明しなさい。

(2)繰延資産のうち具体例を三つ挙げた上で、その繰延資産の償却方法や償却期間に触れながら、それぞれについて説明しなさい。

平成28年

企業会計において報告される計算書に関する次の問いに答えなさい。

(1)損益計算書の意義について説明しなさい。また、そこで報告される以下の各項目について、具体的な勘定項目を挙げながら説明しなさい。

①営業利益

②経常利益

③同期純利益

(2)キャッシュ・フロー計算書の意義について説明しなさい。またそこで報告される三つのキャッシュ・フローについて、具体例を挙げながら説明しなさい。

平成27年

棚卸し資産について、次の問いに答えなさい。

(1)棚卸し資産はどのような資産であるが、棚卸し資産に該当するものの具体例を挙げながら説明しなさい。

(2)棚卸し資産を以下の①〜③の方法で取得した場合、どのように取得原価を決定するか説明しなさい。

①購入した場合

②自社で生産した場合

③無償で譲渡を受けた場合

(3)棚卸し資産の評価について、低価基準の意義に触れつつ、通常の販売目的で保有する棚卸し資産の期末評価を説明しなさい。

平成26年

有形固定資産の減価償却に関する次の問いに答えなさい。

(1)減価償却の目的及び効果について説明しなさい。

(2)減価償却費の計算は、耐用年数または利用度を配分基準として実施されるが、そのうち、耐用年数を配分基準とする方法について説明しなさい。

(3)減価償却は、その償却単位の設定について個別償却と総合償却のニつに分類される。これに関して、次の①及び②に答えなさい。

①個別償却と総合償却のそれぞれについて説明しなさい。

②固定資産の耐用年数到来前に除却した場合と耐用年数を超過して固定資産を使用した場合の個別償却と総合償却との相違点について説明しなさい。

平成25年

収益の計上に関する次の問いに答えなさい。

(1)収益の計上における現金主義、発生主義及び実現主義について説明しなさい。

(2)割賦販売における収益の計上について説明しなさい。

(3)長期請負工事における収益の計上について説明しなさい。

平成24年

(1)引当金について、その意義と設定要件を説明せよ。

(2)評価性引当金と減価償却日累計額の異同について説明せよ。

(3)債権の貸倒見積高の算定方法について説明せよ。

平成23年

収益と費用の認識に関する次の問いに答えよ。

(1)収益及び費用の計上基準としての現金主義について、その長所及び短所を述べながら説明せよ。

(2)収益及び費用の計上基準としての発生主義について、その長所及び短所を述べながら説明せよ。

(3)費用収益対応の原則について説明せよ。

平成22年

財務会計の基礎的前提に関する次の問いに答えよ。

(1)会計公準について説明せよ。

(2)取得原価基準(取得原価主義会計)について説明せよ。なお、解答に当たっては、その長所及び短所について言及すること。

平成21年

資本会計に関する次の問いに答えよ。

(1)「資本と利益の区別の原則(資本取引損益取引区分の原則)」について説明せよ。さらに、貸借対照表の株主資本の各項目(自己株式を除く。)について説明せよ。なお、解答に当たっては、払込資本と稼得資本の違いを踏まえて説明すること。

(2)自己株式について説明せよ。

平成20年

棚卸資産に関する次の問いに答えよ。

(1)棚卸資産とはどのような手段であるか説明せよ。

(2)棚卸資産の貸借対照評価額の算定方法を、個別法を除いて少なくとも三つ挙げ、それぞれについて説明せよ。

(3)棚卸資産の数量計算の方法である継続記録法と棚卸計算法についてそれぞれ説明するとともに、棚卸減耗損(棚卸減耗費)について説明せよ。

平成19年

資産会計に関する次の問いに答えよ。

(1)有形固定資産のうち、減価償却の対象となる資産の具体例を一つ挙げ、その有形固定資産としての特徴にも触れながら、減価償却の意義及び効果について説明せよ。

(2)減価償却費の計算方法を三つ挙げ、それぞれについて説明せよ。

(3)固定資産の減損に関して、その意義及び会計処理について説明せよ。

平成18年

繰延資産等に関する次の問いに答えよ。

(1)次の問いについてそれぞれ答えよ。

①繰延資産の意義について説明せよ。

②繰延資産と前払費用との共通点及び相違点について説明せよ。

③企業会計原則注解15で記述されている、いわゆる「臨時巨額の損失」の意義について、繰延資産との相違点にも触れながら説明せよ。

(2)次の記述について、その可否を理由とともに説明せよ。

「新株を発行する際、資本金に組み入れなかった余剰金から、繰延資産である新株発行費を差し引くことができるか。」

平成17年

収益と費用の認識に関する次の問いのいずれにも答えよ。

(1)収益の認識の原則的基準について述べよ。また、その例外的基準について具体例を挙げて述べよ。

(2)費用収益対応の原則について述べよ。また、その対応の仕方についてどのようなものがあるか、具体例を挙げて述べよ。

平成16年

資産会計に関する次の問いに答えよ。

(1)資産の評価基準について原則的なニつの方法(低価法を除く。)を挙げ、そのニつの方法を対比し、それぞれの特徴を述べよ。

(2)低下法とはどのような評価基準かを述べ、低価法の利点やそれが採用される理由について説明せよ。また、洗替低価法と切放低価法について説明せよ。

平成15年

企業会計原則における、いわゆる重要性の原則について、次の問いに答えよ。

(1)重要性の原則の意義について述べよ。

(2)重要性の原則と正規の簿記の原則との関係について説明せよ。

(3)重要性の原則の適用例について主なものを説明せよ。

平成14年

損益会計に関する次の問いに答えよ。

(1)損益会計の主要概念である収益と費用について、それぞれ説明せよ。

(2)収益と費用を期間的に認識するための原則(期間帰属決定の原則)にはどのようなものがあるのかを挙げ、それぞれについて説明せよ。

(3)収益と費用に対して、発生主義を適用するときに経過的に貸借対照表に計上される経過勘定項目には、どのようなものがあるかを挙げ、それぞれについて説明せよ。

平成13年

引当金に関する以下の問いに答えよ。

(1)引当金の意義についてのべよ。

(2)引当金を設定する場合、それが謎の性格を有するかどうかを判断するための基準を列挙し、それぞれについて説明せよ。

(3)引当金の種類について、貸借対照表の観点から分類して述べよ。

(4)商法第287条ノ2に規定されている引当金について説明せよ。

平成12年

固定資産を無償取得した場合どのように評価するかに関して次の問いに答えよ。

(1)考え方をニつあげなさい。

(2)企業会計原則が取る立場とその理由について述べなさい。

(3)国庫補助金等により資産を取得した場合の処理方法と(1)のニつの考え方との関係について述べなさい。

平成11年

収益の計上に関して次の問いに答えよ。

(1)実現主義の原則について説明した上で、実現主義の具体的適用として販売基準が用いられる理由について。

(2)実現主義の例外である工事進行基準及び割賦販売基準について当基準を適用することが認められる理由について。

平成10年
繰延資産について、その償却の意義、前払費用や無形固定資産との関係、対象と認められる範囲及び償却方法を説明せよ。
平成9年
費用収益対応の原則について簡単に説明した上で、費用と収益の対応計算の2つの類型である個別対応と期間対応についてそれぞれの例を挙げて論ぜよ。
平成8年

(1)取替法について通常の減価償却計算と比べつつ述べよ。

(2)取替法と通常の減価償却計算とでは異なる期間損益が算出されるが、真実性の原則からどのように評価されるか論ぜよ。

平成7年

資本剰余金の意義について述べ、また、この資本剰余金は資本準備金とその他の資本剰余金に分けることができるか、それぞれについて例を挙げて説明せよ。

さらに、企業会計原則の一般原則の三で、「資本取引と損益取引を明瞭に区分し、特に資本剰余金と利益剰余金を混同してはならない」とされている理由について述べよ。

平成6年
会計計算における資産評価の重要性について述べ、原価基準、時価基準、低価基準につき、それぞれの意義、長所、理論的根拠など論ぜよ。また商法や企業会計原則に規定されている資産評価の方法について、資産の種類ごとに2つ例を挙げて説明せよ。
平成5年

次の文章を読み、(1)、(2)に答えよ。なお、解答にあたっては、我が国の制約を考慮する必要はない。

「香港の土地はすべて政庁の所有となり、成長政庁が売却するのは、香港島及び九龍地区の都市部土地については、通例75年間の定期保有権である。従って土地の所有原価といっても、それは借地契約の形態をとる定期保有権の取得原価を表すから、香港の会計財務表上の土地は、本来償却資産なのである。」

(1)我が国における土地の会計処理上、土地が損益における費用となる場合について香港における会計処理と対比して説明せよ。

(2)香港における土地の償却計算について、①ふさわしいと思う減価償却方法を1つ示し、②具体的な計算の方法、③その計算方法の特徴、④ふさわしいと考える理由、を述べよ。

平成4年
経過勘定項目とは何か。また、どのような場合に貸借対照表に計上されるかを例を挙げて説明せよ。
平成3年
収益認識基準としての実現主義について論ぜよ。
平成2年
企業会計原則の「真実性の原則」とその他の一般原則との関係について論述せよ。
平成元年
社債を発行した場合の会計処理について論述せよ。
昭和63年
企業会計原則は、その一般原則において「資本取引と損益取引とを明瞭に区別し、特に資本剰余金と利益剰余金と混同してはならない。」としている。この原則の意義とその要請される理由について論述せよ。
昭和62年

費用収益対応の原則に関し、次の点について論述せよ。

(1)この原則の意義

(2)発生主義及び実現主義との関係

昭和61年

企業会計原則上の継続性の原則について論ぜよ。

まとめ

なんとなく傾向をつかむことはできましたか?

同じような問題が何回か出題されていましたよね。そういう問題は、繰り返し出題される可能性が高いので、要注意ですね!

 

おすすめの記事