財務専門官とは【職場訪問の重要性・倍率・試験科目・仕事内容】

 

 

どうも、あやんぼです。

 

今回は、【財務専門官】職場訪問は超重要!倍率・科目・仕事内容も説明!というテーマです。

 

財務専門官の仕事内容、科目の出題数、倍率、職場訪問の重要性、採用漏れなどについて説明しています。

 

この記事を読むことで、財務専門官について、だいたいのことが理解できるかと思います。

 

目次

【財務専門官ってどんな仕事をするの?】

 

財務専門官は、財政、国有財産(国有地や庁舎宿舎など、国が負担する財産)、金融などに関する施策を実施するともに、財務省・金融庁の重要施策などを広報し、地域の意見や要望を財務省・金融庁に伝達することで地域に貢献しています。

 

また、財務専門官に採用された後は、採用局または各局官内の財務事務所などに配属され、金融機関の検査・監督や国有財産(国有地や庁舎宿舎など、国が負担する財産)の管理・活用を行います。

 

その後は、財務省や金融庁などの国の施策の企画・立案業務、財務局における地域と密着した仕事をすることになり、徐々に専門性を高めながら、財政・金融のプロフェッショナルとして活躍していきます。

 

あやんぼ
次はもう少し財務専門の仕事について深堀をしてみましょう!

 

財務専門官の仕事は大きく分けると次の5つに分けることができます。

 

  • 財務業務

①適正かつ効率的な予算執行の確保

⇒ほかの省庁が行う公共事業や社会保障などの予算が妥当なものか判断します。

 

②災害復旧事業の査定立ち会い

⇒自然災害などで公共の施設や建物が壊れてしまったときに、被害状況を確認し、復旧作業にどれくらいの費用がかかるのかを判断します。

 

③地方公共団体への財政融資資金の貸付

⇒財政学でも学習すると思いますが、「財政投融資」について簡単に説明しますね。

 

「財政投融資」とは、国による長期・低利資金の融資や出費の活動のことをいいます。

 

つまり、社会にとって必要不可欠だけど民間に任せてはおけないこと(学校や病院の設立、水道関係など)を地方公共団体などにやってもらうかわりに超低金利でお金を貸してあげるということです。

 

  • 金融業務

①地域金融機関の検査・監督

⇒これは文字どおりなのでだいたい想像ができるかもしれませんね。地域金融機関(地方銀行や信用金庫)に対して検査・監督を行い、財務の健全性やリスクを管理し、預金者の資産を守ります。

 

②地域の中小企業金融の円滑化に向けた取り組み

 

③金融商品取引等の監視

⇒証券会社などで不正な取引(インサイダー取引)などが行われないよう監視を行い、投資家を守ります。

 

 

  • 国有財産業務

①行政財産の有効活用のための総合調整

 

②普通財産の管理処分(財政貢献と有効活用)

 

③国有財産を活用した地域貢献

⇒どのように国有財産を活用したら地域に貢献できるかを考え、実行します。

 

 

  • 経済調査業務

①地域経済情勢等の調査

 

②地域の意見・要望を本省庁に伝達

⇒地域経済に関するデータや情報を収集したら、それを本省庁に報告します。そして、本省庁がそのデータをもとに、より効率的な政策を考えます。

 

 

  • 広報業務

①財務省および金融庁の重要施策等の広報活動

 

②各種団体の会合・学校・研修会への講師派遣

 

③多重債務者相談

 

以上が財務専門官の大まかな仕事内容です。

 

財務専門官と同じ日に国税専門官の試験がありますが、財務専門官と国税専門官の仕事内容の違いについて気になる人はこちらの記事で紹介しています。

 

【国税専門官になるには】というタイトルですが、記事の冒頭で国税専門官の仕事内容について触れています。

 

【試験の概要について】

日程 備考
受験案内配布 2月1日
申込受付期間 3月29日~4月10日 申込みはインターネットのみです。
1次試験日(筆記試験) 6月9日 国税専門官や労働基準監督官と同じ日に試験が行われます。
1次試験合格発表日 7月2日
各財務局の業務説明会 7月4日~ 事前予約あり。1次試験合格発表日(7月2日)から受付開始。
2次試験日(人物試験) 7月10日または11日 ※日時の変更は原則認められていません。
各財務局の職場訪問 7月22日~8月19日 ※7月16日から予約の受付開始。わりと重要。後ほど詳しく説明します。
最終合格発表日 8月20日
採用面接 8月20日または21日

 

 

※職場訪問は超重要です!

 

2時試験のあとに行われる職場訪問はかなり重要です。

 

なぜ、重要かというと財務省が「採用にむけての自己PRの重要な機会」と言っているからです。
しかも、2次試験で提出する面接カードを使って、面接まで行われます。

 

つまり、この職場訪問に参加しないということは、実質面接試験を一回放棄しているようなものなのです。財務専門官になりたい人は必ず職場訪問を行いましょう。

 

【筆記試験の概要について】

筆記試験の概要

試験種目 試験内容 試験時間 特徴
基礎能力試験(教養試験) 40問必須解答 140分
専門択一試験 76問中40問を選択解答 140分 必須2科目(憲法・行政法と経済学・財政学・経済事情)に加えて、8科目48問(各6問)から2科目を選択解答。
専門記述試験 5問中1問選択解答 80分 科目は憲法、民法、経済学、財政学、会系学から選択解答。

 

配点比率

基礎能力試験(教養試験) 専門択一試験 専門記述試験 人物試験
2/9 3/9 2/9 2/9

 

財務専門官は専門択一試験のウエイトが大きいですね。教養試験の1.5倍です。専門試験対策に力を入れるのが効率的ですね。

 

【科目の出題数について】

基礎能力試験(教養択一試験)

科目 出題数
数的推理 4
判断推理 7
空間把握 2
資料解釈 3
現代文 6
英文 5
古文
世界史 1
日本史 1
地理 1
思想 1
文学・芸術
数学
物理 1
化学 1
生物 1
地学
法律(社会科学) 2
政治(社会科学)
経済(社会科学) 1
社会(社会科学)
時事 3

 

数的処理と文章理解だけで27問もあります。

 

特に判断推理は7問も出ますので力を入れて勉強しましょう。

 

また、現代文は6問、英語は5問出題されます。あわせて11問です。普段から現代文と英語の勉強をしっかりとしていると人と、そうでない人との差がつきやすいので文章理解にも力を入れて勉強をしましょう。

 

ちなみに現代文や英語の勉強法はこちらの記事で説明していますので、現代文や英語の勉強法に不安がある人は参考にしてください。

 

現代文や英語が得意な人はスルーして大丈夫です。

 

専門択一試験

科目 出題数
憲法 6
民法 5
行政法 8
商法 1
ミクロ経済学 3
マクロ経済学 3
財政学 6
経済事情 2
政治学 3
行政学
社会学 3
社会政策
国際関係
経営学 6
会系学 6
英語一般 6

 

繰り返しになりますが、憲法・行政法と経済学・財政学・経済事情は必須解答です。

 

ということは、財務専門官を目指すのであれば、ミクロマクロの勉強は必須です。経済学を得意科目にする必要がありますね。

 

記述試験

併願で財務専門官を受験する人は、基本的に憲法を選択することになるかと思います。法律系なら憲法が1番書きやすいので、私なら憲法を選択しますね。

 

私なら憲法を選択すると言いましたが、経済学を選択するのもありかなと思います。経済学の記述対策をすると、経済学の理解が深まり、択一試験の点数が上がります。択一対策にもなるので一石二鳥です。

 

この辺は、自分がどちらに適しているかよく考えて選択をしましょう。

 

【人物試験(面接試験)について】

 

この人物試験は採用面接ではなく、2次試験で行われる面接試験についてです。

 

形式 試験時間 特徴
個別面接

面接官:受験生=3:1

約15分 試験時間が短いこともあり、面接カードに沿った内容ばかり。突飛な質問はほとんどない。

また、2次試験とは別に業務説明会と職場訪問が行われる。参加することで採用される確立が高まる。

 

 

【財務専門官の倍率について】

年度 採用予定者数 申込者数 受験者数 1次試験合格者数 最終合格者数 倍率
平成31年 150 2961 調査中 850 526 調査中
平成30年 150 3529 2058 869 526 3.9
平成29年 150 4297 2474 956 527 4.7
平成28年 150 4546 2682 1029 528 5.1
平成27年 150 3844 1920 989 526 3.7

 

こうして見ると倍率はそこまで高くないように思えます。

 

しかし、同日に行われる国税専門官試験と比べて、財務専門官試験を受験する人は優秀な人が多いようです。その証拠に、同じ試験問題を使用するにも関わらず、平均点が財務専門官の方が高いです。

 

滑り止め的な感覚で受験するのであれば、財務専門官より国税専門官の方がいいですね。

 

【採用漏れについて】

 

だいたいの年で採用漏れが発生します。採用漏れとは2次試験(面接試験)に合格したにも関わらず、内定先が決まらないことをいいます。

 

採用漏れは例年、十数名います

 

少ないですね。しっかりと対策をしていれば大丈夫です。心配する必要はないでしょう。

 

【まとめ】

 

今回お話した中で最も重要なことを1つあげるとしたら、「職場訪問を必ずしよう!」ということですね。

 

ここで良い関係を構築しておけば、採用漏れになることなんてありませんからね!

 

今回は以上です。

 

それではさようなら!

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