こんにちは、あやんぼです。

 

今回は、【特別区とは?】最初からわかりやすくていねいに説明します!というテーマでお送りします。

 

この記事を読むことで、以下のことがわかります。

  1. 特別区とは何か
  2. 特別区の試験日程
  3. 筆記試験の概要
  4. それぞれの科目の出題数
  5. 特別区の勉強法
  6. 論文試験について
  7. 面接試験について
  8. 江戸川区の独自採用について

     

    目次

    【特別区とは何か?】

     

    特別区とは東京23区の区役所のことをいいます。

    以下、特別区のサイトの記事を引用します。

     一般的な市町村と同じように、「基礎的な自治体」として位置づけられており、区民にもっとも身近な行政を担っています。
    同じ区でも政令指定都市の区(行政区)との違いは、区長公選制、区議会、条例制定権、課税権などを持って運営されていることです。
    特別区の役割は、23の自治体が、それぞれの地域特性を活かした政策を推進し、区民の期待に応えることです。
    大都市東京の確かな未来をつくるために、常に新しい課題にチャレンジしています。

    特別区人事委員会採用試験情報

     

     

    【特別区の試験日程について】

     

    こちらは2019年度に行われた試験日程です。おそらく来年も同じような日程で試験が行われることが予想されます。

     

    試験日程 備考
    告示 3月19日
    申込受付期間 3月19日から4月4日(インターネット申し込み) 3月19日から4月2日(郵送申し込み)
    第1次試験日 5月5日 東京都1Bと同じ日に試験が行われます。
    第1次試験合格発表日 6月28日
    第2次試験日 7月9日から7月22日のうち1日 個別面接
    最終合格発表日 8月5日 郵送及び特別区人事院会採用HPに合格者の受験番号が発表されます。
    採用面接 8月中旬以降
    • 注意点

    最終合格したあとは、特別区人事委員会の採用候補者名簿に登録されます。この段階ではまだ特別区職員として働けると決まったわけではありません。

     

    最終合格したあとに、いずれかの区の採用面接を受けて、その面接に合格すると特別区職員として働くことができます。

     

    この採用面接に落ちてしまったからといって、すぐに特別区職員になるチャンスがなくなるわけではありません。再度、他の区から連絡が来る可能性があります。

     

    なかに数回採用面接を受けて、翌年の2月にようやく内定を得た受験生もいるようです(予備校情報)。

     

    しかし、半数以上の受験生は1回目の採用面接で内定が出ています。

     

    また、いずれかの区から連絡がくるとお話しましたが、自分が全く志望していなかった(申し込みの段階で志望する区を3個まで書けます)区役所から連絡がくることもあります。

     

    最終合格順位が低いとこのようなことが起きてしまいます。ようは、人気な区役所は定員がいっぱいになってしまったので、不人気で定員が足りないところからお誘いが来てしまうのです。

     

    せっかくなら第1志望の区役所で働きたいですよね。そのためにもなるべく筆記試験で高得点を取れるように勉強しておくことが重要ですよ。

     

     

    【筆記試験の概要について】

     

    試験の概要について

     

    特別区は問題選択制を採用しています。たとえば、憲法は5問出題されますが、そのうち解ける3問だけマークシートにマークして、あとの2問は解答しなくてもいいのです。

     

    試験種目 試験方法 試験時間 特徴
    教養試験 択一試験48問中40問を解答 120分 ※一般知能(数的処理、文章理解)は28問出題され、いずれも必須解答。一般知識は20問中12問を選択して解答。
    専門試験 55問中40問を選択解答 90分 11科目で各科目5問ずつ出題される。
    論文試験 記述式で2問中1問を選択解答 80分 例年、特別区が抱える問題について「特別区職員としてあなたの考えをのべなさい」という形式で出題されることが多い。

     

     

    配点比率について

     

    特別区の配点比率はブラックボックス(公開されていません)になっています。

     

    しかし、1次試験を40点前半で合格する人もいれば、60点を取っても不合格になる人がいることから、論文試験の配点がとても高いことが予想されています。

     

    つまり、多少択一試験の結果が悪くても、論文の勉強をしっかりとしてれば合格できます。

     

    逆を言えば、どんなに択一試験の勉強をしても論文試験の勉強をおろそかにしていると残念な結果になってしまう可能性もあります。

     

     

    【それぞれの科目の出題数について】

    教養択一試験の出題科目数

    科目 出題数
    数的推理
    判断推理
    空間把握
    資料解釈
    現代文
    英文
    古文 ×
    世界史
    日本史
    地理
    思想
    文学・芸術 ×
    数学 ×
    物理
    化学
    生物
    地学
    法律(社会科学)
    政治(社会科学)
    経済(社会科学) ×
    社会(社会科学)
    時事

     

    専門択一試験の出題科目数

    科目 出題数
    憲法
    民法
    行政法
    刑法
    労働法 ×
    商法 ×
    ミクロ経済学
    マクロ経済学
    財政学
    政治学
    行政学
    社会学
    社会政策 ×
    国際関係 ×
    経営学
    会系学 ×
    心理学 ×

     

     

    【特別区の勉強法】

     

    • 広く浅く勉強をすること

     

    繰り返しになりますが、特別区の1次試験は科目選択制ではなく、問題選択制です。

     

    つまり、出題される科目をできる限り勉強して、簡単な問題だけでも解けるようにしておきば大丈夫です。1つの科目を極めるぐらいなら、なるべく多くの科目を勉強をすることが特別区合格の近道です。

     

    しかし、国家一般職を併願する人はこのような勉強法ではいけません。科目選択制なので、たとえば憲法を選択したら5問全てを解答しなければいけません。つまり、ある程度難しい問題にも対応できなければいけません。

     

    ここらへんは勉強のバランスが重要ですね。まずは第一志望に焦点を合わせましょう。どちらも合格したいからといって、どちらの試験対策も中途半端ですと全落ちしてしまうこともありえます。

     

    「2頭を負うものは1頭を得ず」です。

     

    併願先は余裕があればしっかりと対策をしましょう!

     

    それぞれの科目の具体的な勉強法や使用する参考書はこちらの記事を参考にしてください。

     

     

    【特別区の論文試験の注意点について】

     

    • 1000字以上は必ず書きましょう

    字数が足りないと加点がつかないとされています。

     

    しかし、書く事がなくなって苦し紛れに字数を増やそうと小細工をしてもダメです。特別区か抱えている問題やそれぞれの区で行われている施策について普段からしっかりと調べておけば、出題予想が外れたとしても1000字ぐらいならなんとかなりますよ。

     

     

    • 論文には自分の考えを書きましょう

     

    いきなりですが、みなさんは特別が求めている人材像についてご存知ですか?

     

    答えは、「自ら考え行動する人材」です。

     

    実は、論文でも自分が「自ら考え行動する人材」であるということをアピールすることができます。

     

    論文で与えられた課題(特別区が抱えている問題点)について、自分で考えたオリジナルの解決策を書くことができれば、特別区が求めている人材像に自分がマッチしていることアピールでき、さらに周りの受験生に差をつけることができます。

     

    逆にダメな例は、「○○市や○○県ではこのような取り組みをしていて実際に効果が出ているので、特別区でも取り入れるべきです。」とかですね。これは書いたらアウトというわけではありません。これを書いても、さらに自分で考えたオリジナルの施策について言及できればオッケーです。

     

     

    • 字は汚くても平気

     

    きれいな字であることに越したことはありませんが、汚くても平気です。これは、私が証明しました。

    試験本番で、残り時間も少なかったので殴り書きのような状態でなんとか1000字ギリギリまで書いて答案を提出しました。

     

    あまりに汚い字で書いてしまったので、1次試験終了後は論文が原因で落ちてしまうのではないかと不安になりましたが、結果は合格していました。

     

    なので、字数さえ超えていれば読んでくれるみたいです。

     

    字がきれいに書けなくて悩んでいる人は心配しなくて大丈夫ですよ。それよりも、本番で丁寧に書こうとしすぎて時間が足りなくなり、1000字書けなかったなんてことにならないように注意してくださいね。以外にこれが危ないです。

     

    ちなみに論文の勉強法についてはこちらに記事を参考にしてください。

     

    【特別区の面接試験】

    人事委員面接

    形式 試験時間 特徴
    個別面接

    面接官:受験生=3:1

    約30分 面接カードについての掘り下げが多い。試験の冒頭に3分間の自己PRプレゼンを行う。隣のブースとの仕切りがパーテーション1枚なので、大きな声で離さないと隣の受験生の声に負ける。

     

    採用面接

     

    採用面接は、それぞれの区役所の人事課の職員が面接を行います。

     

    よって、形式は区によってさまざまです。だいたいは個別面接で試験時間は15分から30分というところでしょうか。

     

    【重要:江戸川区志望の人は注意が必要です】

     

     

    江戸川区だけはなぜか独自採用制を導入しています。普通なら申し込みの段階で第1希望から第3志望までの区役所を記入することができますが、江戸川区志望する場合は併願ができません。つまり、第2希望、第3希望を記入することができません。

     

     

    これは一見不利に思えますが、そうとも限りません。なぜなら、江戸川区を志望する受験生が少なければその分倍率が低くなるからです。

     

    しかし、逆に受験者数が多ければ不利にもなります。江戸川区にどうしても就職したいという人以外は選択しない方が無難ですね。

     

    そして、江戸川区にはもう1つ特徴があります。

     

    それは、2次試験の人事委員面接に合格してしまえば、その時点で内定が決まります。他の区のように採用面接がありません。

     

    「それじゃ人事委員の職員が江戸川区の合格者を決めるの?」と思った人もいるかもしれませんね。実は、江戸川区のブースに限って、人事委員面接の面接官のなかに、江戸川区の採用担当者が混じっています。

     

    人事委員面接と採用面接が同時に行われているようなものですね。

     

    【まとめ】

     

    特別区についてなんとなく理解ができましたでしょうか。

     

    正直、択一試験の難易度はかなり低いです。

     

    問題もやさしいレベルがほとんどです。論文さえクリアできれば攻略できる試験ですよ。

     

    特別区が第1志望の人は論文対策をなるべく早めに始めましょう。ちなみに、私は年明け論文の勉強を始めて、1週間に1枚論文を書いていましたので参考にしてください。

     

    今回は以上です。

     

    それではさようなら(ヾ(´・ω・`)

     

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