公務員試験の論文の参考書【勉強の仕方も説明しています】

 

 

どうも!あやんぼです!

 

今回は、【論文の勉強法】何から始めていいかわからない?全て教えます!というテーマでお送りします!

 

みなさん、公務員試験の論文試験対策はすでにされていますか?

 

論文試験って正解もないし、勉強法もいまいちわかりずらいですよね。そんな悩みを抱えているみなさんに、私がしてきた論文の勉強法を伝授したいと思います。

 

 

目次

試験種別の論文の特徴

 

【国家一般職の論文の特徴】

 

平成18年~平成24年までの出題パターンは、時事問題についての資料を読み取り、記述していく問題でした。

 

しかし、平成25年~平成27年の試験では資料を読み取る問題ではなく、文章のみの問題になりました。

 

そして、平成30年~令和元年現在は資料を読み取るパターンに戻りました。

 

このように、出題パターンは突然変わるときもありますが、来年あたりはまだ資料読み取り形式で出題されることが予想されます。

 

次に、国家一般職の論文試験の回答文字数についてです。

 

何文字書かないといけないということはありません。しかし、試験時間は60分あるので、それ相応の文章量を書かないと低評価をもらってしまいます。

 

具体的には、1000字以上は書きたいところです。

 

【裁判所一般職の論文の特徴】

 

まず、実際に裁判所一般職で出題された問題を見てください。

平成24年:「仕事」ができることと「勉強」ができることの違いについて、あなたの考えを述べなさい。

平成25年:現代社会における価値観やライフスタイルの多様化が組織に与える影響を検討し、組織として取り組むべき課題や対応策について論じなさい。

平成26年:いわゆる「ゆとり世代」の若者が社会で活躍していく上で、強みとなることと課題となることについて、あなたの考えを述べなさい。

平成27年:いきがいとやりがいを持って働くことができる良好な職場環境を整える上で、あなたが重要と考える要素を検討し、その実現に向けた方策について論じなさい。

平成28年:近年、人口知能の開発が目覚しい速度で進んでいるが、人口知能が社会に及ぼす影響と課題について、具体例を挙げながら論じなさい。

平成29年:近年、日本の伝統的な技術や技能、文化の分野において活躍する外国人が見られるようになってきているが、その背景を考えた上で、日本の伝統技能等のあり方について論じなさい。

平成30年:今の時代に求められるリーダーシップについて検討し、組織においてリーダーシップを発揮する上で必要な能力はどのようなものであるか、あなたの考えを述べなさい。

令和元年:今の社会であなたが考える良い職場とは何かについて理由とともに論じ、それを実現するためにどのような方策が考えられるか述べなさい。

 

社会事情(人口知能や外国人問題)について出題される年もありますが、仕事、人間関係に対する考えを問うようなものが多いですね。

 

このような問題を出題する意図は、職員としてふさわしくない思想を持っている人を省くためです。

 

この点に気を付けて解答するようにしてください。

 

裁判所一般職も文字数の制限はありません。しかし、試験時間は60分なので、1000字は書いておきたいところです。

 

まあ、私の場合、800字程度でも合格することはできましたので、最低800字は書いておきましょう。

 

【地方上級の論文の特徴】

 

論文の出題傾向、解答時間、解答字数はそれぞれの自治体によって異なります。自分が受験する自治体の試験について必ず調べておきましょう。自治体によって、地域密着型の問題が出題されることもあります。

 

千葉市の例をあげておきます。

平成29年:「まち・ひと・しごと創世」の観点から、千葉市の取り組みについて、具体的な政策を挙げ、あなたの考えを述べなさい。

 

この問題だと、千葉市の具体的な政策を調べておかないと解答ができません。

このように、地域密着型の問題が出題される自治体を受験される人は、その自治体について細かく調べておく必要があります。

 

【特別区の論文の特徴】

 

特別区の論文試験は厄介です。理由は、配点比率が公開されていないからです。

 

択一試験で40点程度しか取れなくても筆記試験に合格できる人がいる一方、60点をとっても一次試験不合格という人がいます。この論文試験で特別区職員の適正を見ており、適正がないと判断された人は加点がほぼつかないのでしょう。

 

次に回答字数についてです。

 

試験時間は80分です。特別区は字数に制限があり、1000字以上1500字程度と指定されています。また、課題は2問出題され、そのうち1つを選択して回答します。

 

さらに、最近の特別区の論文試験は問題が長くなってきています。令和元年の試験問題を載せておきますね。

2 題中 1 題を選択すること。
(1)特別区では、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、多くの来日が予想される外国人観光客への対応を進めているところです。さらに、国内労働者人口の減少を背景とし、外国人労働者も増え続けています。それらに伴う多様な言語を話す外国人の増加は、地域社会に様々な課題を投げかけることが予想されます。このような状況を踏まえ、これら外国人の増加に伴い生じる新たな課題に対して、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。

(2)我が国では、今後のさらなる高齢化の進展に伴い、認知症高齢者の大幅な増加が見込まれています。こうした中、特別区では認知症高齢者の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域で、自分らしく暮らし続けることができる地域社会を実現するための様々な取組を推進しています。このような状況を踏まえ、今後急増することが見込まれる認知症高齢者への対応について、特別区の職員としてどのように取り組むべきか、あなたの考えを論じなさい。

 

ながーーーーい!!!

 

なんか読むだけで嫌になりますよね。長文問題の注意点は、その問題の出題意図を把握することです。

 

文章が長いと、何を聞かれているかわからなくなり、必要のないことまで書いてしまい、何が言いたいのかわからない回答になってしまいます。よって、長文問題では、問題の核を読み取ることができる読解力が必要になります。

 

答案の正しい書き方

 

(1)注意すべきこと

問題文を見て、すぐに回答をするのではなく、構成を考えましょう。

現在生じている問題(問題提起)⇒現状分析⇒解決策⇒まとめ、という流れで構成を作りましょう。

 

また、次のような解決策をかいてしまう受験生がいます。

 

「○○市では、このような政策を行い問題が解決したので、特別区にも導入して問題を解決させることができると思います。」

 

このような回答だと大した加点は期待できません。

 

さらに、一歩踏み込んで自分が考えた独自の解決策を書く事ができれば加点につながります。

 

とくに特別区のような論文の配点が高いと言われている試験では、このようなひと工夫はより重要になってきます。

 

(2)論文の書き方のルール

  • 段落の書き始めは1文字あける。

 

  • 句読点(、。)は、行の始めのマスに書いてはいけない。ひとつ前の行の最後のマスの中にある文字の右隅に書きます。

 

  • かっこの使い方をマスターする。

 

( )は補足説明の際に使います。例:特別区(東京23区)

「 」は言葉の強調、引用、会話文に使います。

『 』は書物を表すときに使います。例:『畑中敦子の○○』では、…

 

(3)「だ・である」、「です・ます」は必ずどちらかに統一

 

どちらでもいいので統一しましょう。一箇所でも統一されていないと減点の対象になります。

 

(4)誤字・脱字に気をつけましょう!

 

最新の注意を払いましょう。最後の5分は見直しの時間に使いましょう。

 

(5)「!」マークや、「?」マークは使用禁止

 

社会人の文章には必要はないということですかね!ブログでは普通に使いますけどね!(笑)

 

(6)数字とアルファベットは2つを1マスに書きましょう!

 

論文の勉強法

 

はじめに、論文試験の勉強を始める時期についてですが、早ければ早いに越したことはありません。遅くとも、公務員試験受験年度の1月からは始めてください。

 

(1)【1週間で書ける!!公務員合格作文第6版】を使用します。

 

この参考書で論文の書き方やテクニックを勉強しました。その気になれば1日で読み切れるぐらいの薄さですが、必要なことはしっかりと網羅されているので安心してください。

この参考書には、よく出るテーマが載っていたり、そのテーマに関する問題、解答例も載っています。読むだけで論文試験の勉強になりますのでおすすめです。
私は夜寝る前にこの本を読むのを習慣にしていました。
(3)自分で問題を作成し、書く練習をしましょう
参考書を読んでどんなテーマが出るかわかったら、次は自分で問題を作って書く練習をひたすらしましょう。
最低でも1週間に1回はこの作業をしてください。

アドバイス

 

  • 先ほど、「だ・である」、「です・ます」はどちらでもいいから統一しましょうということでしたが、あくまで論文のルールとしてはどちらでもいいだけです。

 

実際に論文を書く際は、「だ・である」調で統一することが望ましいとされています。

 

  • 字は汚くてもいいから丁寧に書きましょう。

 

どんなにきれいな字を書こうとしても、汚い人は汚いです。それは採点者もわかっていますので大丈夫です。丁寧に書けば気持ちは伝わります。

 

  • 「~だと思う。」を連発するのはやめましょう。

 

使ってもいいですが連発はダメです。

文章が幼くなってしまいます。

まとめ

 

以上が公務員試験の論文の勉強法でした。

 

可能であれば、論文を書いたら誰かに添削してもらいましょう。自分では問題ないと思っていたことも、間違っていることもありますからね。

 

今回はこれで以上です。

 

ちなみに、他の科目の勉強法は【公務員試験の勉強法と参考書のまとめ】にまとめてありますので、参考にしてください。

 

それでは、さようなら(ヾ(´・ω・`)

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