公務員試験の集団面接の対策【注意点をおさらいしましょう】

 

 

こんにちは、元特別区職員のあやんぼです。

 

今回は、公務員試験の集団面接の対策というテーマでお話します。

 

集団面接では、どんなことに気を付けたらいいのか、面接官はどんなところを見ているのか、どんな質問がよく聞かれるのか、みなさん気になりますよね。

 

私は受験生のとき気になっていました。

 

ということで、今回は私が受験した集団面接試験の経験をもとに、これらのことについて説明をしていきたいと思います。

 

公務員試験における集団面接の極意

集団面接とは

「集団面接」とは、数人の受験生に対して、面接官も複数で行われる試験です。

 

受験生は3人から8人、面接官は3人から5人で行われることが多いです。

 

時間は50分から60分ぐらいですが、これは受験生の人数によって変わります。

 

では、なぜ個別面接ではなく、集団面接が行われると思いますか。

 

それは、「なるべく多くの受験生に会いたい」からです。

 

なので私の経験上、1次の筆記試験で多くの受験生を合格させる自治体などは、多くの受験生と面接をしなければいけないので、集団面接または集団討論などの試験を行うことが多いように感じています。

集団面接と個別面接の違い

基本的に集団面接は、個別面接の変形です。しかし、大きな違いもあります。

 

それは、集団面接では受験生の質問に「答えっぱなし」であるということです。

 

つまり、みなさんが答えた内容について面接官は深堀をしてきません。なぜなら、複数の受験生から話を聞かないといけないので、1人に多くの時間を割くことができないからです。

 

ですので、面接官から「1分以内にはなしてください。」「手短にお願いします」と念押しされることが多くなります。

集団面接の極意

ここからは集団面接の極意、言いかえるならば集団面接のポイントについて説明していきます。

(1)ほかの受験生の話をよく聞く

他の受験生が話をしているときは、その人の話をよく聞きましょう。

 

ほかの受験生が話しているときに、「自分の番が来たらどのような話をしようか」とばかり考えていたら、ふいに「Aさんの話をきいて、あなたはどうおもいましたか?」と聞かれることもあります。

ただし、相づちは大げさにやり過ぎなように注意しましょう!

少しならいいのですが、頻繁にうなずいていると不自然です。

受験生が横1列に並んでいるときに、1人だけ頻繁に、しかも大袈裟にうなずくと目立ちます。

なかには、頻繁にうなずきすぎたことで、面接官に「あなたはさっきからよくうなずいているけど、いまのAさんの発言のどこがそんなによかったか教えてください。」というようないじわるな質問をされた人もいるとのことです。

では、ほかの受験生が話をしているときはどこをみたらいいのか。

 

面接官をずっとみるのも辛いので、少し目線を落とすだけでいいです。目線を落とすだけで、顔を下に向けてはいけません。あくまで目線だけです。

(2)他の受験生が何を言っても焦らない

集団面接では、受験生みんなに同じ質問をする場合があります。というか、ほぼ確実です。

 

そうなると、自分が言いたかったことを先に他の受験生に言われてしまうことがあります。

 

しかし、ここで焦る必要はありません。無理にほかの受験生と違うことをいう必要はないのです。「私もAさんと同じ考えで…」というふうにしたらいいだけです。

 

ただし、「○○市役所を色で例えると何色?」とか「自分を動物に例えると何?」みたいな質問だったときは、さすがに自分でアレンジを加えたほうがいいです。

 

(3)一言で完結させる

個別面接ならば受験生1人に時間を割くことができるので、多少発言が長くなっても大丈夫ですし、面接官がもっと知りたいと思えばみなさんに質問をしてきます。

 

しかし、集団面接は違います。

 

当然ですが、自分以外にも受験生が何人もいます。1人の受験生に何度も質問をしている時間はありません。

 

つまり、1回で面接官を納得させるような発言しなければいけません。ここが集団面接の大きな特徴です。

 

しかし、しっかりとアピールをしたいからといって、長く話すのはよくありません。

 

最悪の場合、「ありがとうございました。次の人お願いします。」と話を打ち切られてしまうこともあります。

 

自分の順番になるまでに言いたいことをまとめておきましょう。

(4)姿勢に注意(特に話をしていないとき)

自分が話をしていないときも絶対に気を抜かないでください。

 

集団面接は、自分が話をしていない時間の方が多くなります。

 

しかし、自分が話をしていないときも面接官は受験生のことを見ています。よくあるパターンは、下を向いてしまう、背筋が丸まってしまう、もぞもぞ動く、手が遊んでしまい髪の毛や顔を触ってしまうなどです。

 

受験生が複数人いるなかで1人だけ、このような仕草をするとかなり悪目立ちします。

 

ほかの受験生と発言内容は互角なのに、姿勢で差がついてしまったらもったいないです。面接試験が終了するまで気を抜かないようにしましょう。

集団面接でよくある質問

複数のパターンに分けて紹介したいと思います。基本的に、解答が長くなりにくい質問をしてくる傾向があります。

最初の質問

(1)自己PRをお願いします。(1人30秒から2分ぐらい。)

(2)自己紹介をお願いします。

仕事関連

(3)公務員の魅力を一言でお願いします。

(4)自分の長所をどうやって仕事に活かしますか。

(5)クレームにはどうやって対応しますか。

(6)予定があるのに急に残業を命じられたらどうしますか。

(7)あなたが公務員になったとして、不向きな仕事はなんだと思いますか。

政策への関心

(8)○○市役所の政策で1番気になるものを挙げてください。

(9)お役所仕事と呼ばれることをあなたはどう思いますか。

自治体関係

(10)民間でなく公務員を志望する理由は何ですか。

(11)○○市をアピールするためにキャッチフレーズを考えてみてください。

(12)○○市のいいところをなんだと思いますか。

(13)HP(ホームページ)を見た感想と改善点を教えてください。

自己分析

(14)自分を色(動物など)に例えると何?

(15)今日の面接の自己採点は何点ですか。

日常生活

(16)学生と社会人の違いについて教えてください。

(17)あなたの夢はなんですか。

(18)挫折したときの対処法を教えてください。

その他

(19)最近気になったニュースは何ですか。

(20)宝くじで3億当たったらどうしますか。貯金以外で教えてください。

 

これらは質問例です。これをもとに想定問答を作りましょうという話ではありません。

基本的には深堀せずに済むような質問ばかりということを理解していただければ大丈夫です。

まとめ

繰り返しになりますが、集団面接のポイントまとめておきましょう。

  • ほかの受験生の話をよく聞く。(うなずく必要は無し。)
  • ほかの受験生が何をいっても焦らない。
  • 一言で完結させる。
  • 姿勢に注意する。(特に話をしていないとき)

 

とりあえず、この点を抑えておけば他の受験生に遅れをとることはないかと思います。

 

あとは、個別面接の練習をしっかりとしておけば集団面接は問題ありません。

 

ちなみに集団討論の攻略法やエントリーシートの書き方はこちらの記事に書いていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

今回は以上です。
それではさようなら!
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