結論から入ります。
行政法も憲法同様、満点を狙える科目です。
しかし、それも正しい勉強法で努力したばあいに限ってです。
これから説明する正しい勉強法で、行政法で満点を狙いましょう。
目次
【行政法の勉強法】行政法ってどんな科目?
行政法は、民法と刑法だけでは不十分なので、それを補うために存在しています。
つまり、行政(公務員)が介入して問題を解決します。
たとえば、誰でも無制限に車を運転できたらどうですか?危険ですよね。小学生1年生が車を運転しだしたら高齢者より危険な運転をするかもしれません。
そこで、行政は道路交通法84条(これが行政法です)で運転免許制にして、車の免許を取ってからでないと車の運転ができないようになっています。
このような感じで、行政(公務員)が必要に応じて使用する法律のことを行政法といいます。
この行政法は、公務員になってからも仕事で使う人がいますので、苦手科目にはしないようにしましょう。行政法がわからない公務員なんてシャレになりませんからね!(笑)
ちなみ、行政法の勉強量はこんな感じです。
【憲法<行政法<民法】
憲法より少し多い程度です。民法に比べたら大したことはありません。
【行政法の勉強法】行政法の出題数
全国型 | 関東型 | 東京都1B | 特別区 | 国家一般職 | 国税専門官 | 財務専門官 | 裁判所一般職 | 労基監督官 | |
憲法 | 4 | 4 | × | 5 | 5 | 3 | 6 | 7 | 4 |
行政法 | 5 | 5 | × | 5 | 5 | 3 | 8 | × | 4 |
民法 | 4 | 6 | × | 10 | 10 | 6 | 5 | 13 | 5 |
財務専門官が8問とずば抜けて出題数が多いですね。財務専門官試験を受験する人は行政法を優先的に勉強するようにしましょう。
他の試験種も平均して5問は出題されますので、いずれにせよ優先度は高い科目になります。
【行政法の勉強法】行政法の難易度
全国型 | 関東型 | 東京都1B | 特別区 | 国家一般職 | 国税専門官 | 財務専門官 | 裁判所一般職 | 労基監督官 | |
憲法 | 2 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
行政法 | 2 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 | 2 | × | 2 |
民法 | 2 | 2 | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 3 | 2 |
表の見方
○難易度は1~3の数字で表しています。数字が低いほど簡単であることを意味しています。(1:かんたん/2:ふつう/3:むずかしい)
○あくまで、この難易度は私個人の印象です。
こちらも難易度を比較するため、憲法と民法の難易度も載せておきました。
すみません、特別区以外は【難易度2】にしました。行政法は試験種による難易度の違いが少ないように感じます。それでも無理やり並べ替えるとこんな感じになります。
国家一般職>国税・財務・労基>地方上級>特別区
やはり、国家一般職の専門科目はむずかしい傾向にありますからね。それでも難易度は【難易度2】です。
逆に特別区は1番やさしいということになっていますが、近年は難化傾向にあります。もしかしたら、難易度【難易度2】に相当するかもしれません。
【行政法の勉強法】勉強法と参考書
(1)行政法は、憲法と民法の勉強が終わったら始めましょう。
行政法は憲法を具体化したものと言われています。ゆえに、憲法との結びつきが強い科目です。また、行政法の概念の多くは、民法の概念をベースにしています。ゆえに、民法との結びつきも強いです。
憲法と民法を学習したあとに行政法を勉強すると、憲法と民法の復習をしながら行政法の勉強もできるので、お得ですよ。
(2)【新谷一郎の行政法 新・まるごと講義生中継】を使って、1章分のインプットをします。
ここで重要なのは、一気に全部の章をインプットしないことです。1つの章のインプットが終わったらすぐにアウトプットしましょう。インプットしただけでは記憶の定着が悪いですからね。アウトプットがおわったら、次の章のインプットをしましょう。
ちなみに、この参考書を制作した新谷先生はTACでも有名な講師であり、人気もありましたよ。
(3)アウトプットは【新スーパー過去問ゼミ5 行政法 公務員試験】を使いましょう。
【新谷先生のまるごと生中継】で1章分のインプットをしたら、その章に該当するところを【スー過去】でアウトプットをします。そして、次の章を【新谷先生のまるごと生中継】でインプットします。これを繰り返します。だいたいの問題が連続3回正解できるようになったら次のステップに進みます。
(4)地方上級 専門試験 過去問500[2020年度版]を使って問題演習を繰り返します。
過去問題集は、こちらのものでなくても構いません。問題を解いて、3回連続で正解できたらその問題は2度とやる必要はありません。
なぜなら、3回連続で正解できたということは、すでにその問題を解くための力が身についています。本番で出題されても正解できます。そんな問題にこれ以上時間を割くのは無駄です。まだ克服できていない問題を優先しましょう。
【行政法の勉強法】まとめ
○行政法は満点を狙える科目です。
○憲法⇒民法⇒行政法の順番で勉強するのがおすすめです。
○新谷先生のまるごと生中継で1章分をインプットしたら、スー過去で1章分のアウトプットしましょう。絶対に先に、まるごと生中継をすべてインプットしてから、スー過去を一気にやろうとは思わないでください。
以上が行政法の勉強法です。
すべてのステップを終えたら行政法で8割は得点できます。
みなさん、頑張ってくださいね!
それではさようなら(ヾ(´・ω・`)
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