こんにちは、あやんぼです。
公務員試験は20科目以上あります。しかし、すべての勉強をする必要はありません。自分が受験する試験種と得意不得意などを総合的に考慮して科目を選択します。
しかし、どの科目を捨て科目にしたらいいか悩んでいる人も少なくはないと思います。
そこで今回は、【捨て科目】の選び方について説明していきます。この記事を読み終えた頃には、自分がどの科目を勉強すべきか、捨てるべきかの判断ができるようになっているかと思います。
目次
【公務員試験の捨て科目】捨て科目の選び方
(1)第一志望に合わせて科目を決める。
必須解答の科目は当然ですが勉強してください。選択解答制の場合も、出題科目はすべて勉強した方がいいです。しかし、勉強できる時間が少ない場合や、苦手科目の場合は捨てることも考える必要があります。
(2)併願先
志望順位の低い試験種でしか出題されない科目は捨てることも考えましょう。第一志望の科目が完璧でないのなら捨て科目にするべきです。(たとえば、国税でしか出題されない会計学とか)
(3)政治系科目はよく考えよう。
政治学、行政学、社会学などは重複する部分が多いです。この3科目を合わせて勉強することによって、より深く理解をすることができます。基本的に3科目とも勉強しましょう。
【公務員試験の捨て科目】試験種別の捨て科目の選び方
国家一般職
国家一般職は8科目(40問)を選択解答しなければいけません。つまり、最低でも8科目の勉強は必須です。
- 必ず勉強すべき科目
【憲法】⇒言わずもがなです。法律科目の得点源です。
【民法】⇒受験者の9割は勉強し、選択してきます。
【行政法】⇒憲法同様、得点源です。
【ミクロ経済学】⇒勉強時間が足りない人などが戦略的に捨てるのは仕方ないですが、基本的には捨てるのはおすすめしません。
【マクロ経済学】⇒最悪捨てるのもあり。ミクロは勉強したけどマクロは捨てましたという人もいます。しかし、財政学でマクロの問題が出題されることがあるので、その点は注意しましょう。
【財政学・財政事情】⇒基本的に暗記物なので勉強した方がいいです。ちなみに財政事情とは経済についての時事です。
【政治学】⇒勉強はした方がいいです。しかし、本番で選択するかどうかは試験当日の問題を見てから決めます。政治学は年によって地雷科目になります。具体的には、スー過去を完璧にしたのにも関わらず、見たことも聞いたこともない人物が登場したりします。
【社会学】⇒勉強したほうがいいです。政治学よりは難易度が低いです。
【行政学】⇒こちらも政治学よりは難易度が低いのでしっかりと勉強しておきましょう。
【経営学】⇒可能であれば勉強しましょう。余裕がなければ捨ててください。経営学は年によって難易度にばらつきが目立ちます。しかし、それなりに学習すれば得点源にもなりえます。
【国際関係】⇒勉強すべき科目です。しかし、世界史の知識がある程度は必要になります。世界史の勉強をしていないなら捨てましょう。
【心理学】⇒大学で勉強していたなら選択するのもあり。まだ、科目としての歴史が浅いため、どのような問題が出題されるか予想できません。しかし、令和元年の過去問を解きましたが常識だけで3問解けました。もちろん、勉強したことはありません。
【教育学】⇒こちらも大学で勉強していたなら選択するのもあり。まだ、科目としての歴史が浅いため、どのような問題が出題されるか予想できません。
【英語(基礎)】⇒英語が得意ならラッキーです。迷わず、本番で選択しましょう。
【英語(一般)】⇒一般とは名ばかりです。英字新聞がすらすら読めないと無理レベルです。
国税専門官
【会計学】⇒第一志望の人は必ず勉強しましょう。8問も出題されます。ただの併願先という人は捨て科目にしましょう。負担が大きいです。
【商法】⇒こちらも第一志望の人は必ず勉強しましょう。8問も出題されます。ただの併願先という人は捨て科目にしましょう。負担が大きいです。
【憲法・行政法】⇒2つで1科目として出題されます。問題のレベルは簡単です。得点源ですね。
【民法】⇒必須解答です。必ず勉強しましょう。
【経済学】⇒勉強したほうがいいです。財政学に経済学の問題が出題されることもあります。
【財政学】⇒勉強しましょう。基本は数字や制度などの暗記です。
【政治学・社会学・社会事情】⇒3つで1科目として出題されます。ちなみに、社会事情とは時事問題です。
【英語一般】⇒国家一般職同様、英字新聞がすらすら読めないと問題が解けないです。普通の人は捨て科目になります。
【商業英語】⇒よくわかりません。捨て科目です。
【情報数学】⇒専門に勉強している人以外は捨て科目です。
【情報工学】⇒専門に勉強している人以外は捨て科目です。
財務専門官
【憲法、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学、財政学、経済事情】は必須回答なので必ず勉強しましよう。
【民法・商法】⇒2科目セットで出題されます。しかし、商法は1問しか出題されません。併願なら捨て科目にしましょう。民法はしっかりと勉強しましょう。
【政治学・社会学】⇒2科目セットで出題されます。基本的に勉強すべき科目ですね。
【経営学】⇒受験者の4割が選択しています。上の2つよりは学習優先度が低めです。
※基本的にはこの3科目から2科目を選択解答することになります。
【英語(一般)】⇒英字新聞がすらすら読めないと厳しいです。
【統計学】⇒捨て科目です。
【会計学】⇒選択解答なのであえて勉強する必要はありません。
【情報数学】⇒捨て科目です。
【情報工学】⇒捨て科目です。
基本的には【民法・商法】、【政治学・社会学】、【経営学】の3科目のうちから1科目を捨てることができます。民法がどうしても苦手な人は経営学をしっかりと勉強しましょう。
裁判所一般職
【憲法】⇒必須回解答です。必ず勉強しましょう。
【民法】⇒必須解答です。必ず勉強しましょう。
【経済】⇒選択解答です。基本的には勉強したほうがいいです。しかし、時間がないなら捨てることも考えましょう。
【刑法】⇒2,3年前から問題のレベルがやさしくなりました。裁判所の志望度が高い人は必ず勉強しましょう。
特別区
- 特別区に捨て科目はありません
特別区は科目選択制ではなく、問題選択制です。なので、出題される科目はすべて勉強しましょう。苦手科目も簡単なところだけ勉強すれば点数が稼げます。広く、浅く勉強をすれば余裕です。
【公務員試験の捨て科目】科目の特徴をまとめました
- 捨ててはいけない科目
【憲法、民法、行政法、ミクロ、マクロ、財政学、政治学、行政学、社会学】
確実に公務員試験に合格したいのであれば、この9科目は勉強したほうがいいです。公務員試験に合格する受験生は必ず勉強しています。
- 捨てるか考える科目
【労働法】⇒問題の難易度は比較的やさしいです。短期間で得点力が身に付きます。労基や地方上級を志望する人は捨ててはいけませんよ。それ以外の試験種は捨て科目でいいです。
【刑法】⇒2,3年前まで、裁判所一般職の刑法は専門性が高く難易度が高かったです。具体的には、学説問題の対立などでした。しかし、最近は難易度なかなり低いです。判例をおさえておけば大丈夫です。3月から勉強すれば十分間に合います。
【商法】⇒問題のレベルはやさしいですが、なれない言葉が多いためイメージしにくいです。国税専門官が第1志望なら勉強しましょう。それ以外の人は捨てましょう。財務専門官でも出題されますが、1問なのですのでわざわざ勉強する必要はないでしょう。
【国際関係】⇒世界史を勉強したことがある人は選択しましょう。国際関係とかぶる部分がおおいので比較的容易に攻略ができます。また、国家一般職、地方上級が第一志望の人も勉強しましょう。また、国際関係は教養試験の社会科学で出題されることがあります。数的処理や英語が苦手な人は勉強したほうがいいです。
【経営学】⇒さまざまな試験種で出題されます。具体的には、国家一般職、国税専門官、財務専門官、特別区、地方上級などです。余裕があれば勉強するに越したことはありません。
【会計学】⇒国税専門官でしか出題されません。国税第一志望の人だけ勉強しましょう。
【公務員試験の捨て科目】まとめ
今回は以上です。
どの科目を勉強して、どの科目を捨て科目にするかイメージができたでしょうか。
時間がない人は思い切って捨て科目を作ることも重要です。曖昧な知識をいくつ持っていても役にたちませんからね。
今回は以上です。
それではさようなら(ヾ(´・ω・`)